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パーマカルチャー異聞その二

 2008年春の豪州パーマカルチャー旅行記を旧ブログから再録しています。

 

 羽天軽地亜村異聞二

 ちょっと長くなりますがパーマカルチャー(P・C)・ビレッジへのアクセスについては興味のある方も多いと思いますので、少し詳しくそのあたりの経緯を述べます。

 さてさて何故今オーストラリアなのか?

 勿論パーカルチャーの本場なわけで一度は行ってみたいとは思っていました。まあ気付いたときに情報をチェクする程度で今すぐどうこうというものではなかったのです。ところがレインボーバレーファームというパーマカルチャーの農園(ニュージーランドですけど)を紹介するDVDを見て「これは行くっきゃない」と確信しました。ちなみに素晴らしいDVDなんですけど、それゆえに本物を実際に見てみたいと言う衝動に火が付いたわけですね。

 07年春、具体的に準備を始めました。ざっと調べた範囲で日本でオーストラリアやニュージーランドに行くP・Cツアーやワークショップを主催している団体は4~5ヶ所ほどあるようです。だいたい春が多いようなので08年春に照準を合わせました。ところが困ったことに07年の暮れになっても実施予定がはっきりしない。年が明けても具体的な予定が立てられません。そこで作戦変更。オーストラリアに在住しているユカリさんという方にメールを出しました。ユカリさん自身パーマカルチャーを実践しているのですが、それ以上に日本とオーストラリアのP・Cについて橋渡し的な存在なので、そちらでツアーのことを聞いた方が早いだろうと考えたわけです。ところがこれも音沙汰無し。(後でわかったのですが家族旅行に行っていたのです)

 これはもう個人旅行で行くっきゃないと腹をくくりプランを立てました。ツテ無し、連れ無し、土地勘無し、英会話も自信無し、あるのは無謀の二文字だけということで、リスクを回避すべく現地までは旅行社のパックツアーで行き、そこを基点にレンタカーでP・Cスポットを見て回るというプランです。でゴールドコーストなら格安のフリープランもあるし、そこを基点にニンビン方面のP・Cスポットを回り、車の運転が大丈夫そうならちょっと足を伸ばしてクリスタルウォーターズのエコ・ビレッジを見てこようと計画を立てました。まあ無理ならゴールドコーストでノンビリするもよしという背水のイージープラン。後は実行あるのみということで来週は新宿のHISに行こうと考えていたところにユカリさんからメールが届きました。

 ここからはユカリさんのお陰でトントン拍子に話しが進み、クリスタルウォーターズのP・Cビレッジを中心にした旅行プランに予定変更。ユカリさんのお宅は不定期ながら民宿をされていてブリスベンの北にあるサンシャインコーストという海辺のリゾートの近くにあります。P・Cガーデンとしても見ごたえあるもので、まずはこちらに一泊してからクリスタルウォーターズに移動し、ユカリさんに通訳をお願いしてP・Cビレッジツアー。その後もP・Cビレッジに二泊して帰国するというプランです。

 少しユカリさんの紹介をしておきましょう。彼女はP・Cインステテュートで学んだビル・モリソン直伝のパーマカルチャリスト。5年ほど前にオーストラリア人の旦那さんと現在の場所に居を構えP・Cライフの実践に精力的に取組んでいます。ここで“ささやく樹”という不定期民宿もされていて、独自に日本人向けのワークショップなども主催しています。まあ早い話がオーストラリア方面のP・C事情を知りたければユカリさんに相談するのが一番てっとり早くて確実なのです。今回は私の仕事の都合で実現しませんでしたが3月にも一週間ほどの日本人向けP・Cコースを開講していたそうで、私も出来ることならこちらに参加したかった・・・。

 まあ一人旅だっていい面もあるさ。自分にいいきかしつつ、お話はやっと成田を飛び立ちますので乞うご期待。

 

後記

 既に情報として古いので掲載迷いましたが時代色が出ているのであえて載せました。このころ豪州ではiPhone使ってる人を見かけましたが隔世の感があります。スマホのおかげで旅の形態もだいぶ変わっています。早くコロナが収束して気軽に海外旅行が出来るといいですね。